今日もおとなしく家でメダカを眺めていると、口から卵が飛び出したり吸い込まれたりしている子がいる。小さめの子なので、卵の直径が一番大きい個所が口を通るとき顎が外れそうで、グエッっという感じだ。見ていて大変モヤモヤする。暫くモヤモヤしながら眺めていたが、私の精神が崩壊しそうなので、意を決して救出作戦を決行することにする。
まず取り出したのは、先日スポイトと一緒に購入した小さめの網。こいつですくって卵を口から引っ張り出すという外科手術になる。大変精密な手術なので術者の腕が試される。
メダカは手術を嫌がって逃げ回る。逃げ回るメダカを追いかけるうちに折角植えた水草が浮いてきてしまった。ここでドラマなら、スランプに陥った悩めるスポーツ選手が、次の試合でホームランを打つからメダカ君は手術を頑張ろう！と言って説得するところだ。水槽の中を大変荒らしまわってようやく捕まえた。丁度口から卵が飛び出したので、慎重に卵を指先でつかんで回収する。
なんと口から卵が3個も出てきた。手術してみたらあちこちにガンが転移していたみたいなものだろうか。まるで 空也上人である。
餌食べにくそうだなぁ、顎外れそうだなぁとモヤモヤしていたが、これは一刻を争う事態だったのかもしれない。無事手術も終了し、メダカも大喜びなことだろう。一安心である。