浅田真央ちゃんと九塞溝

最近、浅田真央ちゃんが可愛くみえて仕方がない。今まで一つもかわいいと思ったことが無かったのだが、なぜだろうか?菩薩様みたいな顔だなぁと思っていたのに。

九塞溝

言わずと知れた中国の名所中の名所である。もう何年も前になるが一度訪れたことがある。中国四川省の成都まで行き、成都から小型飛行機に乗って九塞溝のある空港へ移動。そこからバスで何時間もかけて移動する秘境。中国の建国記念日にあたる国慶節に出かけたため、個人旅行ではチケット、ホテルの手配など困難になると思い、現地のツアーを利用した。

地獄ツアー

中国駐在2~3年程度の頃でまだ中国をわかっていなかったのである。中国のツアーに参加するなんて馬鹿なことをしたものだ。添乗員さんがずーとついてきてくれるのだと思っていた。全然違った。 全体の日程もよくわからず 指定の時間に私の住む大連の空港に行けとしか言われていない。空港でツアー会社の人からそこでチケットを渡され、一人でチェックインし、成都行きの飛行機に乗る。添乗員はおらず私一人である。成都についてから団体になるんだろうか?大連のツアー会社は大連では人数を集められず、成都のツアー会社に私を売ったのであろう。成都に着くと、迎えがいない。どうしろと言うのだ。ツアー会社に電話をすると、待っていろという。携帯が鳴り、成都の旅行会社を名乗る男から、いま違う客をホテルまで送っている所だから、1時間ほど待てと言われ、渋々空港で待つ。一時間以上まってようやく運転手が到着、乗り込んで暫く走ったところで、別の客を空港まで送っていかなければならないので詰めてくれと言われる。ふざけた話である。私の貴重な時間を別の客を送るためにどれだけ浪費していることか。かなりイライラしたが運転手に行っても仕方がないので我慢する。

ホテルに到着し、運転手がチェックインの手続きを行う。運転手に今後の予定を聞くが、夜に旅行会社から連絡があるので待ってろと言われ、部屋で待機。この調子だと晩御飯はついていないようだ。どこまで情報が無いのか。待っていても仕方がないので、飯を食いに出かける。成都と言えば麻婆豆腐発祥の地。発祥の店に行こうかと思ったのだが、さすがに疲れてホテル近くで適当に済ます。ツアーのつもりだったので、リサーチが少々足りない。夜中にようやく旅行会社から連絡があり、九塞溝へいく飛行機は明日の夜発だから、夕方にホテルに迎えをよこすという。なんだろうかこのオペレーションは。いきなり自由時間を与えられても困るぞ。

パンダを見に行く

ホテルでゴロゴロしていても仕方がないので、気を取り直して出かけることにする。成都と言えばパンダ繁殖研究基地ある。世界一のパンダ研究施設だ。パンダとレッサーパンダしかいない。レッサーパンダってよく考えるとかわいそうな名前だなぁ。国慶節だけあってかなりの人込みだが、もう嫌と言うほどパンダは見られた。大変かわいらしいので旅のイライラを癒してくれる。金払って、旅行に来てるのに何でこんなにイラつかされるのか。これが中国である。

夜、九塞溝の空港に到着しようやく団体のバスツアーのようになった。どうやら大連の旅行会社は成都の旅行会社に私を売り、成都の旅行会社は九塞溝の旅行会社に私を売ったようである。指揮系統が分からず、苦情も誰に言ってよいのやらもはやめちゃくちゃである。

九塞溝・黄龍

翌朝、バスで8時間程揺られようやく、九塞溝・黄龍に到着。聞きしに勝る絶景である。

ここでも本当に大変で、せっかくここまで来たのに時間だからとゆっくり見せてくれない。それなのにバスが迎えの時間に来ず何十分も待たされる。飯はまずい。終始イライラ。そんな中、ただ一人の外国人が物珍しかったのか、危なっかしいと思ったのか、中学生か高校生位の女の子が終始私の面倒を見てくれ、集合時間は何時だよ、ここはどこどこだよだの、 助けてくれた。 真央ちゃんみたいでかわいらしい女の子だったなぁ。

当時中国での連絡手段はQQというチャットが流行っており、日本語勉強したいからとアドレスを教えてくれた。大連に帰ったら連絡を取ろうと思っていたのに、QQアドレスを無くしてしまい連絡取れずじまいになってしまった。最近になって特に思うのだが、これまで色々な国を旅行してきて、いろんな人に会ってきたが、私は出会いをないがしろにしてきた。いろんな人と連絡先を交換したのだが、結局連絡を取らずじまいな事が実に多いのである。

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