白馬岳の大雪渓日帰り登山

そうだ!山に行こう!

月曜日は敬老の日で世の中3連休だが、私は2連休。そう、ただの土日。土曜日の夜、中学の同級生でボート仲間の磯ティンが東京へ転勤が決まり、送別会がある為、丸一日空いているのは日曜日だけ。因みに磯ティンのティンて何だろう?中学の頃からそう呼んでいたので十代のteenだろうか?それならもうりっぱな中年の今は磯tyだろうか。話を戻すと、貴重な日曜日は登山にいく事にした。日帰りできて、何か楽しそうな山、白馬岳に登る事にした。同行者はスキー仲間の鍋チャンチン。今回は猿倉荘の登山口から大雪渓を通り白馬岳を登るルート。山スキーのルートガイドを見ると、このコースそのままバックカントリーのコースになっている。下見、下見。

コンビニ跡地にできる中華料理屋は何なのか?

土曜日の夜、近所の中華料理屋で送別会。幼馴染の悪魔超人色黒ネシア人とスミーでたまに来る店。何と食べ放題、飲み放題で一人3000円という事を初めて知る。先日3人でちょろっと飲み食いして8000円取られたのに値段設定がおかしいだろう。顔だけ出して帰って寝るつもりだったが、思いのほかズルズルと居てしまい、結局10時頃帰宅。00時に鍋チャンチンを迎えに行く約束をしていたので、寝る時間がない。とりあえず10時半ごろ鍋チャンチンの駐車場まで行って車で寝て待つ。00時に鍋チャンチンがゴソゴソと車に荷物を積み込む音で起床。

猿倉荘から登山開始

猿倉荘の駐車場に3時半頃到着。3連休の真ん中という事もあり、激混み。それでも何とか停めるスペースを見つけ、5時まで仮眠をとる。5時半頃、猿倉荘の登山口に登山届を提出し、登山開始。仮眠の合計3時間未満の為、眠くて頭がフワフワする。

歩き始めると、山が見えてくる。右の山なのか左の山なのか、我々の目指す頂上はどこなのか、2人とも初めての為、よくわからない。暫く川沿いの道を歩く。川の音を聞くとテンションが上がり、下れるかどうか検討を始める。この川は無理だという判断を早々に下す。激流すぎる。小一時間歩くと、前を歩いている鍋チャンチンが肩で息をし始め、フーフー言っている。トレッキングポール使った方が楽なので貸しましょうと言っても、そんなもんには頼らんと頑固者である。

白馬岳の雪渓は三大雪渓と呼ばれているらしいが、まだこの時期に雪渓は残っているんだろうか?大雪渓と言わずとも、中雪渓位残っているんだろうか?まさかのNO雪渓だったらどうしよう。雪渓が見え始めたが、大分崩落し歩けなくなっている。雪渓の脇の砂利というか砂地のような所を歩く。歩くたびにぽろっぽろ足元が崩れるので、大変歩きにくい。

しろうま岳大雪渓

この時期残念ながら雪渓は小雪渓程度にしか残っていなかった。多少雪渓を歩くところがあるが、アイゼンを付けるまでもなかった。雪渓をもう少し長く歩けるルートあるが、下りの人たちが雪渓を歩き、上りの人たちは砂利をあるくという感じで何となく勝手に棲み分けられていたので、おとなしく従う。帰りはアイゼン付けて雪渓を眺めに歩こう。雪渓から吹いてくる風がひんやりしてとても気持ちが良い。

霧を効果的に吹き飛ばす方法

次第に霧が出てきて、視界が悪くなってくる。視界が悪くなってくると鍋チャンチンの歩くスピードはますます減速しモタモタと歩く。5分歩いて立ち止まるというローペースで後ろから煽り運転をしてみるが効果がない。距離を詰めると、おなら攻撃をしてくる。おならで霧を飛ばそうと思ってと意味不明な事を言っている。傾斜の為、丁度私の顔が鍋チャンチンのお尻あたりの高さになるので、おなら攻撃は実に効果的で困る。

雪渓を抜け長い間霧の中を歩いていたが、突如晴れ間が出てきた。おなら効果だろうか!後方彼方に霧の中から頭を出している大きな山、前方にも突如霧の中から大きな山、ワクワクしてきた。

「なーなー、あの山誰~?」と関西弁の姉さん3人組が聞いてくる。山が誰という表現は斬新だ。知り合いの山ではないの知らんな~と答えたが、気になるので、Googleマップで方角から推測するに、浅間山だろうか。関西姉さんに浅間山じゃないかなというと、大きな声で、あれ浅間山やって~、浅間山や、浅間山やと大騒ぎ。違ったら恥ずかしいので、たぶんですよと念押しすると、まあ、ええわ、うちらの中で浅間山ってことにしとこ~うちらの浅間山や~と大変陽気である。

おなら効果で覆っていた霧がどんどん晴れてきて、前方に霧の中の山も全貌が見えてきた。暫く歩くと山頂もはっきり見えてきてテンションが上がってきた。5分しか歩けない電池切れの鍋チャンチンも天気が良くなってきたので、多少歩けるようになってきた。ソーラー発電だろうか?頂上宿舎に11時頃たどり着き昼食をとる。鍋チャンチンは休む度に時間を聞いてきて、切りのいい時間まで休憩という。食事後の切りのいい時間は15分後だそうなので、寝不足の私は15分の仮眠を取る。

頂上宿舎から20分ほど歩くと山頂近くの白馬山荘、そこから更に10分程度で山頂到着である。山頂は眼下に雲海が広がり最高の景色。富山方面を見ると剣岳のかっこいい姿が見え、静岡方面はるか彼方に、雲海から富士山が頭を出している。登っている最中に正面に見えた台形の山は、杓子岳だそうだ。

どんどん下ってさわやかに終了

暫く、ぼ~っと景色を眺めていたいが、暗くなる前に下山しなければならないので、仕方なしに12時半に下山開始。登りはフーフー言っていた鍋チャンチン、下りはやたら軽快でドンドン行ってしまう。私はどちらかというと下りより上りが好き。下りはつま先が痛くなったり、小指がすれて水ぶくれができたりするので徒歩で登ってスノーボードで滑って帰りたい。下りは足元が悪く歩きにくいので、早めに雪渓に取り付き、4本爪の軽アイゼンを装着し雪渓を歩く。雪渓には、落石だろうか、大き目の石がゴロゴロ落ちている。後ろからこんな石が転がってきて、ぶつかったら軽く足が取れるかもしれん。恐ろしい。

16時半ごろ漸く登山口に到着。どんどん下ってさわやかに終了である。暗くなる前に戻ってこれて良かった。帰りに山道具のお店に寄ると、昨年発売された防寒テムレスの黒が置いてあったので購入。そして昨年モデルのビーコンがSEIL品になっており格安で販売されていた為、思わず衝動買いをしてしまった。

後で知ったが、テムレスは今年ドローコード付きが出ているそうで、ちょっとショック。

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