2/15-16 志賀高原
メンバーはブー隊長、鍋ちゃんチン、イケメンまっきー、清坊と私の5人。イケメンまっきーは趣味はナンパ。一昨年東京支店に移動になり、東京でもいつも女性を口説いているに違いない。もとバレー特待生である。一年ぶりのイケメンまっきーはちょっと老けていた。女性問題でもめたのかもしれない。
清坊は外見がダチョウに似ている。元野球部で運動神経は抜群だが、スノーボードの腕前はまだまだだ。イケメンまっきーと清坊は身長が180位あるので、3人で並ぶと急に背が縮んだように感じられるので非常に不愉快である。
何時もは女子社員も3,4人来るのだが今年は日程が悪かったのか雪がないからか、もしくはイケメンまっきーが手を付けてしまったのか、参加者ゼロ。ブサイクけんちゃんもドイツ駐在へ行ってしまい今年は寂しい合宿になった。
志賀高原の駐車場で知らないおじさんが、リフト券あるかと聞いてくる。私は全山共通前売り券を買っていたが、イケメンと清坊は持っていないと答える。怪しいおじさんは安くで買えるから一緒にどうかという。怪しい。私が怪しいと思っていることに気が付いたのだろうか?怪しくないよ。先にお金頂戴。買ってくるからという。怪しくないと自分でいう所ますます怪しいが、イケメンと清坊はお金を渡す。この2人は人を疑うという事を知らないらしい。おじさんにお金を取られて泣くがよい。いい社会勉強である。などと思って、暫くまっていると怪しいおじさんはちゃんとリフト券を持って帰ってきたので残念。腹が立つのは、私の前売り券より安い事。村人券みたいな券のようだ。おじさんいくら抜いてるんだろうか?
志賀高原スキー場は鍋ちゃんチンが好きなのか、毎年合宿は志賀高原である。私は個人的には志賀高原は広すぎるので好きではない。いくつかのスキー場がまとまって、全部併せて志賀高原。それをリフトでつないでいるのだが、横移動でゲレンデをどんどん移動して、帰ってくると一日が終わる。同じリフトにほとんど乗らない。移動しているだけで滑っている感じがあまりしないのである。案の定、今年も相変わらずどんどんゲレンデを横移動する。乗り継ぎ複雑で、道が覚えられない。どうやって来たのか分からなくなる。自分のいる場所がもう全然わからない。
鍋ちゃんチンは完全に頭に入っている様子で、どんどん行く。清坊はついてくるのに必死である。それにしても清坊は女性のような滑り方と言うか、イカ滑りである。イカ滑りとは何ぞや?それは私の尊敬するスノーボーダー太田宜孝氏の言葉である。特に重要でもないのでスルーしてもらって一向にかまわないが気になる人は太田氏に弟子入りするがよかろう。
志賀高原は学校のスキー合宿なんかも良くやっている。私も高校生の時にスキー合宿でやってきた。青春の思い出が詰まっているはずなのだが、広すぎてどこに詰まっているのか場所がよくわからない。もう何十年も前の話なので雪と一緒に流れて行ってしまったのかもしれない。
この日も学生の団体が青春の思い出を詰めに来ており微笑ましい。甲子園じゃないから雪を袋に詰めて帰ってもだめだぞ。なんて心の中で呟きながら学生たちの青春劇場を眺めていると、若者の群れに我々チームが分断されて、私と清坊が迷子になってしまった。方向音痴の私とイカ滑りの清坊が残されてどうしたらいいのか。2人で丘を飛んで遊んだりしながら、誰かが探しに来てくれるのを待っていたが、誰も来てくれる様子が無いので、で何とか始まりの焼き額スキー場まで戻る事にする。最初のスキー場名を清坊が覚えていてくれてよかった。清&山川の大冒険である。
少し前から腰に違和感があったのだが無視して一日滑っていたら、本格的に腰痛が始まった。明日もあるのに困った。仕方がないので、買い出しついでに、ロキソニンと腰痛サポーターを購入する。これで明日も滑れる。一安心である。
夜、イケメンまっきーが、しまった!おねぇちゃんから会いませんか?と連絡が来てたーーと言って嘆いている。どうやら、出会い系のアプリで捕まえ損ねた様子。なにそのアプリ。やり方を教えてもらい、登録してみるが何分面倒くさがりの私は数秒で飽きてしまいアプリを削除。こんなことをまめにやれる奴の気が知れない。
夜は貸別荘みたいなロッジにとまり酒をダラダラと飲むが、私はいつものように突然電池が切れて一人落ちる。
2日目はなんと雨。2日目どこへ行くのか決めていなかったが、雨なので、一番標高の高い所へ行くことにする。標高が高いと言えば、昔中国の雲南省で、標高4600Mの山、玉龍雪山を登り高山病のような体験をした。あれは大変だった。
もう顔が死にかけている。大変だったのだ。酸素がスプレー缶のようなもので売っておりそれをスースー吸いながらなんとか登ったのである。中国の事だから、酸素缶の中身は外の空気だったのかもしれない。全然楽にならなかったもの。
そして今回は、 横手山・渋峠スキー場 へ行くことにする、4600Mには及ばないが、2300Mもありここら辺では一番標高が高い。熊の湯スキー場と横手山を滑ろうと思い熊の湯からINしたのだが、なんと熊の湯⇔横手山のリフトが動いていない。隊長はもう熊の湯だけでいいんじゃない。サクッと滑ってピザ食って帰ろうという。なんだか拍子抜けである。
まずブー隊長がやーめたといい、上がっていく。次にイケメンまっきーと清坊がもう止めますと終了。鍋ちゃんチンはまだ滑り足りない様子なので、付き合って最後まで滑る。もう腰が限界。立っているのもつらい…
腰痛を言い訳に帰りの車の運転を拒否。運転したくないから腰が痛いと言ってるんじゃないですよ。本当に腰から砕け落ちそうなくらい痛いんです。