憧れの黒部下の廊下(上)

毎年今年こそは行こうと思うのだが、日程が合わなかったり、用事が入ってしまったり、やたら死人がでたりで見合わせてきた下の廊下。今年の10/11(月)が世間は平日だが、会社のカレンダーは休み。スポーツの日だがオリンピック調整で消えた祝日である。

混みあう週末を避けられるチャンス到来である。昨年バックカントリーに目覚め、ついでに夏山にも目覚めた幼馴染のネシアンを誘い交通費を浮かすことにする。まだ足りないので、足は少々不安だが鍋チャンチンにも声をかける。川原ボーイにもをかけてみると、偶然にも前の週10月2日-3日に登山サークルの仲間と丁度下の廊下に行く予定だそうだ。10月頭ではまだ紅葉は早いだの、人数が多い方が安くなるだの勧誘をすると、1週間ずらせるか聞いてみるとの事。

5人いれば交通費がずいぶん浮くぞ。シメシメである。

下の廊下という所が厄介なのは、長野県の扇沢からスタートし黒部ダムを横切り、黒部川を横目に、富山県の欅平まで歩くという一方通行のルートの為、車をどうしたらよいのかが非常にネックになる点である。長野から富山まで回送サービスがあるのだが、サービスでついてくるわけではなく、有料なので、お小遣い制のサラリーマン懐にはやさしくない。料金は2万円前後である。だが5人も集まれば、一人4000円。スノーボードのウエアのポケットをまさぐれば出てきそうな金額である。

当初の計画では一泊二日の予定であったが、川原ボーイの計算では、初日の時間が結構きついようだ。彼は、通常は一泊するコースを登山開始時刻を前倒すことで1日コースにする変態である。笠ヶ岳を一緒に登った時は朝?3時スタートし12時間歩いて日帰りした。しかし、扇沢駅からバスで黒部ダムまで行かなければならない為、バス始発時刻より早くスタートできない為、彼の必殺前倒しは下の廊下では通用しないのである。

バス始発時刻スタートで、すれ違いや渋滞を考慮し休憩なしでコースタイムの1.2倍で計算すると到着が16時頃になってしまう。テン場が空いているか心配だという。どうすればよいのか。よく考えてみたら工程は日・月なので土曜日から入ればいいじゃん!という結論に至る。

計画を変更し、昼頃に扇沢駅から黒部ダムへ前入りし、黒部ダムからちょっと奥へ歩いたロッジくろよんで宿泊することにした。ここで心配なのはロッジくろよんのテンバの状況である。20張程度しかないらしい。幼馴染のネシアンが電話で確認したところ、予約はいらないよ!という事らしい。空いてない場合はどうしたらいいのか?と更に聞いたところ、みんな譲り合いでやってるよ!もう忙しいから切るよ!ガチャ!という事らしい。世の中譲り合いである。世は情けである。

私の4人用の少し大きなテントに譲ってくれる場所があるかどうか若干心配はあるものの、とりあえず前倒しで行くことにした。

川原ボーイの登山仲間、まじめな顔して下ネタが好きそうな下さんを加えた5人でいざ出発である。

大町で下界飯を食べてから扇沢へ行くことにする。川原ボーイおすすめの昭和~でとんでもない量のソースカツを食べる事にする。大量のとんかつを揚げているからかちっとも出てこない。メニューの日本語が少しおかしい。

どんぶりの上に乗ったカツを蓋にどかして食べる。食べても食べても無くならない。登山後に食べたかったとやんわり思う。

扇沢で車を預け、いざ黒部ダムへ。三渓社という回送サービス会社に預けた。調べた中では一番安く、扇沢駅で預けられるので、おすすめである。

ここからトローリーバスに乗って黒部ダムまで行く。楽ちん登山である。黒部ダムを散策しながら、突っ切りロッジくろよんに向かう。とんかつで時間をロスした為、15時頃ロッジくろよんに到着。壮絶な場所取合戦があり、流血騒ぎまで覚悟をしたが、すんなり場所も確保できた。大切なのは譲り合いの精神である。

ロッジくろよんテン場は一人1000円、水、トイレは無料、自販機でビール等を購入可能である。

本日は大量のとんかつを食べ、黒部ダムから40分程歩いただけなので完全にカロリーオーバーであるが、明日消費するのでヨシである。おなかは減っていないが暗くなる前に夕食をたべた。本日の夕食は昨晩購入しておいた、マックのライスバーガー。これクッソ旨い。やることも無いので、ビールを飲んで明日に備えて就寝。明日はいよいよ下の廊下。

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