阿曽原温泉
阿蘇原温泉の風呂は男女一時間交代で、14時から女性時間。私たちより先に到着していた登山客の中に足の筋肉がムチムチで、健康的で素敵な女性を発見!混浴だったら最高だったのに。
男性時間の15時までテント立てたり、ビール飲んだり気持ちの良い時間を過ごし、15時になるとすぐにビールをもって温泉へ。女性出汁が男性出汁で薄まる前に風呂に飛び込む。気持ちいい。理系のネシアンに温泉水が注ぎ込まれる量と流れでる量を計測して、何分後に女性出汁の風呂の湯が全部入れ替わるのか計算せよと指令を出しておいた。空をヘリが飛んでいくのが見えた。事故でもあったんだろうか。
温泉最高だ、最高だとのんびり浸かっていたら、ネシアンは湯あたりをしたらしく、のぼせていた。計算が難しすぎたのだろうか。良い気分になった私はテントに戻って更にビールをがぶがぶ飲み、鍋チャンチンのザックにいつも大量に入っているかっぱえびせんをポリポリしながら最高の気分である。
かっぱえびせんって食べても食べてもなくなりませんね~というと、鍋チャンチンが袋の中で交配してるんじゃない?という。天才かと思った。かっぱえびせんが袋の中で交配してるなんてどこからそんな発想が出てくるのか。確かに子供みたいに小さいやつたまに入ってるわ。
あんまりにもビールがうますぎて飲みすぎてしまい、17時ごろに酔っぱらって寝てしまった。2回目の温泉に入りたかったのに残念。ネシアンとボーイと下さんは星空を眺めながら夜温泉に入ったらしい。
起こしてくれればよかったのに…楽しそうな話が腹立たしい。
3日目
朝6時頃阿蘇原温泉を出発する。2日は距離も短いので余裕と思っていたが、昨日同様右側は絶壁で、常に右側に死の予感が漂っている。油断ならない。躓いて転んだら死ぬので、下に意識が行きがちだが、したばかり見てるとたまにせり出してる木や岩などに頭をぶつけて痛い目に合うので、要注意である。
一時間程歩いた所で、ムチムチステキ女性に追いつかれたので、先に行ってもらった。めちゃくちゃ速い。スケベ下さんが色めき立って、急にペースを上げたが、差は開くばかりであっという間に見えなくなった。
目的地の欅平に11:30頃到着した。一般人が沢山いて、無事生きて帰れたことに安堵し、達成感でネシアンとグータッチ。
ベンチに座るムチムチステキ女性を発見したので、何時位に到着したか聞いてみたところ、我々より1時間早く着いていたようだ。すげーーステキ。
欅平から宇奈月温泉まではトロッコ電車に乗っていく。トロッコ電車という響きに無駄にワクワクする。はしゃぐおっさん5人。一車両貸し切りでザックを広げくつろいでいると、車掌さんが、他のお客さんは見えないと思いますけど…と話しかけてきたので、くつろぎすぎて注意されるかと思いきや、浮き輪に座るような感覚で、ベンチとベンチの間にお尻を落とすと背もたれなくてもくつろげますよと。
なんてすばらしい接客なのだろうか。腰痛持ちの私には腰が落ちる姿勢はちょっと宜しくなかったが、他の4人は思い思いにくつろいでいた。トロッコ電車の謎文化がもう一つ、すれ違い時に反対車両に手を振る事である。謎である。知らん人なのに。眠そうにしていたボーイは反対車両の女性の下着が見えそうだと!急に眼を見開いて興奮していた。
最初はテンション上がったトロッコ電車も少々飽きてきたころで宇奈月に到着。
阿曽原温泉でお風呂に入っている時に見たヘリは、どうやら滑落の死亡事故があったようで、黒部に怪我なしである。とにかく5人無事に生還できてよかったと胸をなでおろした。