パックラフトの再乗艇について
パックラフトは一部の超人もしくはアルパカリプスを除き、基本的にはカヤックと違いロールができない乗り物です。私のヤックはサイストラップがついていないので、絶対にロールは出来ません。沈した後のリカバリーの技術は再乗艇の技術を磨く他ないということになります。
アルパカリプスはチューブの径が小さくよりカヤックの乗り味に近いらしいのですが、現在は廃盤。ちょっとマニアックすぎたのかもしれませんね。
道具でカバーしないで、実力を磨きます!
再乗艇の流れ
まずは、パックラフトではないのが残念ですが、フィッシングカヤックの再乗艇動画。
①艇の確保、パドルの保持
まずはパックラフトを確保、パドルを保持します。これがダメなら再乗艇どころではありません。パックラフトを確保したら、自身は川下へ、パックラフトが川上になるように素早く移動します。川上からは乗りにくいです。川下から行きましょう。
②艇を起こす
動画では3種類の起こし方と解説していますが、パックラフトは2種類。手前に起こすか、奥へ起こすか。パックラフト手前を上から押し付け自分側へ起こすか、下から向こう側へ起こすか。状況によってやりやすい方でやるのが良いでしょう。バウに荷物をつけていると重心が下がりパックラフトを起こしにくくなります。流れの力をうまく利用しましょう。
③パドルを差し込む
最初のうちはパドルが邪魔でうまく再乗艇できない場合があります。コツをつかむまではここでパドルをパックラフトに載せてしまいましょう。再乗艇することに全神経を使いたいので。ただし、再乗艇の後、パドルが自身の下にあったりするため、パドルを握りなおして漕ぐ体制になるのに、少し時間がかかりますので、最終目標はパドルを握ったまま再乗艇です。
④一旦船から離れる
真下からよじ登るとパックラフトの片側に重心がかかる為、またひっくり返ります。一旦体を離しビート板で泳ぐ体制をとり、足を水面近くまで浮かせましょう。
⑤バタ足で乗り込む
バタ足で勢いをつけできるだけ水平に乗り込みます。PFDが中に入ってしまえばうまくいきます。とにかくどんな体制でも乗り込むことができれば成功です。
ここまでを5秒くらいでできるようになりたいです。
パドルをもって再乗艇する場合、艇の横に捕まった時にスタン側の手にパドルを持ちパドルをパドルを艇の上に垂直に置く。一度手を伸ばして艇から離れる。ビート板でバタ足する体制。足を浮かせること。勢いをつけてバタ足をする。PFDを滑り込ませる。パドルを持っていない腕の肘を手前側のチューブにかける。同時にパドルの腕は向こう側のチューブを押さえる。その際頭はできるだけ低く。
パドルを持った手が自分と反対側のチューブを押さえつけることになる為、パドリング時に進行方向に向かって奥に来る手(スタン側の手)でパドルを持つと、上がった後にスムーズにこぎ始められる。
再上艇の最中は必至なので上がった後の事なんて考えてられないんだけどね。