ロードバイクデビュー

ロードバイクを手に入れる

以前からMr.Jが私にタンスの中に眠っている、ロードバイクを売りつけようとして私の懐具合を探っていたが、私の財布は何時もすっからかんの為、とうとう根負けして私に無期限レンタルを申し出てきた。Mr.Jの気が変わらないうちに、すぐに取りに行く。部屋まで上がり込んで、Jが長年使っていないロードバイクをピカピカに磨き上げていく様を、冷蔵庫から出してきたロールケーキをほおばりながら眺めていた。ヘルメットはあるかと聞いてくるので、無いと答えると古いのをやるという。グローブはあるかというのでないと答えると、また古いのが出てきた。ボトルはあるかというので無いと答えると、ボトルも出てきた。部屋に散らかっている自転車雑誌をパラパラと見ていたら、それもくれた。至れり尽くせりである。ペダルもゴソゴソとどこからか探してきて、SPDだから固定力が弱いけどとりあえずと付けてくれた。そもそも、なんで俺が自転車磨いてるんだ!コンポーネントも古いけどドュラエースが付いてるんだぞ!と言っているが私には何のことやらである。Mr.Jは私より身長が7センチ高い。下半身は半分の3.5㎝しか変わらないはずだからと、Mr.Jはサドルをちょこっと下げた。私にはどうやら高すぎるようだったので、下半身の差は3.5cmでは済まないらしい。結局限界まで下げる羽目になり、Mr.Jはサドルが低くてシルエットがカッコ悪いとブツブツ言っているが、足の長さは今更変わらないので仕方あるまい。Mr.Jの気が変わらないうちに全部車に詰め込んで持って帰った。シューズとサイクルコンピューターの電池さえ買えば全部揃う至れり尽くせりぶりである。

がっちゃんこペダル

とりあえず近所のロードバイク専門店へ行き、ペダルにあう靴を選ぶ。店員さんに安めのやつでお願いしたところ9000円位の靴が出てくる。試着する。もうちょっといいやつだとこんなのもありますよと、16000円位のが出てくる。明らかにこちらの方がカッコよく物欲には抗えない私は、すっかり欲しくなってしまい、お買い上げ。商売上手である。前をひっかけて、後ろを踏み込むとペダルにはまる。横に捻ると外れると一通り説明を受けて早速履いて帰ると調子が良い。楽しい。あんまり楽しいので通勤用のマウンテンバイクのペダルもヤフオクで購入したSPDのペダルに変えたのだが、街乗りの為2日に一回転ぶ。体が丈夫でよかった。

ロードに乗って初ツーリングへ

Mr.Jに誘われて自転車乗りに行く。サイクルコンピューターに電池を入れたかというのでまだだと答えると、なんで電池入れないんだよ!サイクルコンピューターが動かないと楽しさ半減だという。何なら電池が切れてたら、自転車乗るのをやめて帰ったこともあるらしい。我儘な奴だ。とりあえず木曽三川公園をしゃーーーと走った後、私がスプリンターなのか、オールラウンダーなのか、クライマーなのか知りたいから山登りに行こうという。因みにMr.Jは昔、トラックのレースに出ていたそうで、生粋のスプリンターだそうだ。Mr.Jの後ろについて走る。もっとタイヤがぶつかるくらい近くを走る練習をしろという。大切なことらしい。タイヤが接触しそうなので、Mr.Jのタイヤばかり見ていると障害物やら何やらの対応が遅れそうで怖い。どこ見て走ればよいのか聞くとMr.Jは俺の尻辺りを見ろという。男の尻見ながら走るのは嫌だな~。どうせなら綺麗な景色か女性の尻を見ながら走りたいなぁ。

庭田山クライム

ここから延々と登るからとMr.J。Mr.Jは登りが大嫌いだそうで、初めから飛ばすと登り切れないから、ダメだったら途中で引き返すからとしきりに言っている。どうやらMr.Jは私が途中でちぎれていなくなると思っている節があるが、結構へっちゃらである。私が後半までMr.と同じペースで登るので、Mr.Jは相当驚いたようで、好きに登っていいという。それならと力いっぱいMr.Jを置いてぐんぐん登っていく。私、登りが案外好きなことに気が付く。山頂に到着し暫くするとMr.Jがヘトヘトになりながら登ってきて、素人にちぎられた…ショックだとブツブツ言っていた。弱虫ペダルの真波山岳の自転車と同じlookの自転車なので、登りやすいんじゃない?自転車がいいからと言っておいた。

日本カモシカ出現!

登ったからには反対側は下りである。70kmくらい出るからついて来いという。下りのスピードはかなり爽快で癖になりそう。そこからアップダウンを繰り返し次第に平坦な道へ変わっていく。平坦になるとMr.Jのスピードは流石である。全くついていけない。丁度下りから平坦に変わりMr.Jがグッと加速したところで、視界の端にデカい生き物が走っているのが見える。!?ニホンカモシカが畑を横切り道路へ走ってくる。このままだとぶつかる!?Mr.Jはまだ気が付いていない!ギリギリでMr.Jも気が付いたようで接触は免れたが、後ろから見ててもMr.Jがビックリした感じが分かって面白かった。Go Proもってこればよかった。

この日は5時間程漕いで終了。60km位走ったそうだ。Mr.Jは素人が平気な顔して付いてくるとは思わなかった。登れるし完全にクライマーだと言っているので、どうやら私はクライマーということでよさそうだ。じゃあひとまず富士山でも目指してみますかね。

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